2018年3月19日月曜日

ロシア中央銀行、ブロックチェーン上に預金者の統合登録簿を作成


2018316
Bits media(ロシア)



来年ロシア銀行と預金保険機構(DIA)は、ブロックチェーン技術に基づき預金者の統合登録簿を作成する。

まず第一に、これは銀行が免許を失効した際、預金者のデータベースを破壊する悪徳な銀行家に対抗するのに役立つ。

加えて、このようなシステムは、銀行預金市場の透明性を高めるはずである。
口座を開設すると、すべての情報(個人データ、銀行名、金額)がブロックチェーン上に記録され、中央銀行のサーバーを含めて保存される。


ブロックチェーンからデータを削除、変更することはできないため、預金者に関するすべての情報は確実に保護される。これは、銀行のライセンスが取り消されたときに預金者のデータベースが“消失してしまった”という状況を避けるのに役立つ。


中央銀行は、このような制度の創設がロシアの預金市場の発展に好影響を与えるはずだと考えている。
顧客は自身のデータがさらに保護されるということを知れば、銀行が破綻した際にでも自信を持って保険報酬に頼ることができ、口座を開く意思がより強くなる。中央銀行によると、昨年の預金市場は7.4%増加し、26兆ルーブルに達した。

中央銀行に近い情報筋によれば、ブロックチェーンに基づいた第三者の技術が使用されるのか、それとも独自の技術(例えば、masterchainプロジェクト)が使用されるのかは明らかではないが、これはコントロール可能なブロックチェーンであることは明らかである。


監査法人”2K”のマネージングパートナであるタマラ・カシヤノワ氏によると、「今日、世界でこのような統合登録簿はどの国にも存在していません。」という

2018年3月9日金曜日

ロシア天然資源・環境省「グリーンエネルギー」を使ったマイニングを提言

2018年3月5日(月)
TASS(ロシア国営通信社)
http://tass.ru/ekonomika/5008164



ロシア天然資源・環境省セルゲイ・ドンスコイ大臣はRussia Today(ロシア大手通信社)のインタビューの中で下記のように述べた。

「暗号通貨マイニングへの再生可能エネルギー使用を提案している我々は、ビットコインマイニングに二酸化炭素排出量が少なく環境への影響が少ないグリーンエネルギーを使用することが望ましいであろうと考えている。」


さらに
「この方向性は、将来的に大きなポテンシャルを秘めている。ロシア国内では、例えばシベリアや極東地域にかなり大きな余剰電力がある。」と述べた。


同時に
「グリーンエネルギーは再生可能エネルギーのことを意味している」
と説明した。


「これらは石炭や石油などの化石燃料を使用していない。つまり太陽光や風力エネルギー、および廃棄物の熱処理(バイオマス)によって得られるエネルギーということ。ロシア国民は器用な人が多いので、きっとマイニングなどを含めたこの余剰電力の用途を思いつくはず。」
と付け加えた。



以前ロシアエネルギー省ヴャチェスラフ・クラフチェンコ副大臣はTASSの記者との会話の中で
「余剰電力がある北極のコラ半島で暗号通貨マイニングファームを構築するようマイナーたちに提言しようと思う」
と話した。


ちなみにRACIB(ロシア暗号通貨ブロックチェーン協会)が昨年実施した調査ではクラスノヤルスク地方がマイニングにとって最適、収益性が高く魅力的な地域であると報告された。

電力コストや余剰電力だけでなく物流のアクセシビリティ、通信インフラ状況などを選定基準として比較されたが、マイナーにとって魅力的な条件があるにもかかわらず、ほとんど誰も暗号通貨マイニングに関与していないという。