2018年1月28日日曜日

ロシア連邦 法案「電子金融資産について」日本語訳全文

1章 一般条項


1条 規制対象と連邦法の適用範囲について


1.連邦法は、電子金融資産の創出、発行、保管および流通に関連する関係、ならびにスマートコントラクトに基づく権利および履行義務の行使を規制する。




2条 連邦法で使用する基本定義について


連邦法の目的上、以下の基本定義を使用する。


[電子金融資産]

電子形式の財産。暗号手段を使用して作成される。このプロパティの所有権は、分散型電子取引公開台帳に電子入力を行うことで証明される。電子金融資産には、暗号通貨、トークンなどがある。電子金融資産は、ロシア連邦の領土における法的支払い手段ではない。


[電子取引]

電子金融資産の作成、発行、流通を目的とした活動または一連の活動。


[電子記録]

電子取引に記録された電子金融資産に関する情報。


[分散型電子取引記録]

ある時点で形成された電子記録が体系化されたデータベース。


[分散型電子取引公開台帳]

電子取引が体系的に格納されたデータベースであり、分散型電子取引公開台帳のすべての参加者は、指定されたアルゴリズムに基づいてすべての記憶媒体上で作成、更新ができる。



[分散型電子取引公開台帳の参加者]

電子取引の登録を維持する規則に従って電子取引を行う者。



[妥当性の承認者]

分散型電子取引公開台帳を維持する規則に従い分散型電子取引公開台帳の電子記録を検証するための活動を実行する分散型電子取引公開台帳に参加している法人または個人。



[電子金融資産取引所]

ある形式の電子金融資産と他の形式の電子金融資産の交換取引、あるいは電子金融資産とルーブルまたは外貨の交換取引を行う法人。電子金融資産取引所は、ロシア連邦の法律に従って設立され、「証券市場について」(1996422日連邦法 39-FZ3条から第5)に規定される種類の活動を行う法人、または「組織化取引について」(20111121日連邦法第325-FZ)に基づいた活動を行う法人。



[電子記録の妥当性承認]

分散型電子取引公開台帳を保持する規則によって規定された方法で実行される、分散型電子取引公開台帳における電子記録の妥当性を確認するための法的に有効な行為。



[マイニング]

暗号通貨形式の報酬を受け取ることを目的とした暗号通貨採掘および/または取引の妥当性承認事業活動 



[暗号通貨]

分散型電子取引公開台帳を維持する規則に従って作成、管理される電子金融資産の一種。



[トークン]

資金調達を受けるために法人または個人事業主(以下、発行者という)が発行し、分散型電子取引公開台帳で管理される、電子金融資産の一種。



[スマートコントラクト]

電子形式の契約であり、権利および義務の履行は、厳密に定義された順序で、かつ特定の状況が発生したときに、電子取引の分散型電子取引公開台帳の電子取引の自動転送によって行われる。
スマートコントラクトの参加者(当事者)の権利保護は、電子形式で締結された契約当事者の権利保護のための手続きと同様の方法で行われる。



[ウォレット]

電子記録に関する情報を格納し、分散型電子取引公開台帳へのアクセスを可能にするソフトウェアおよびハードウェアツール。電子金融資産取引所のウォレットは所有者の個人認証(200187日連邦法)を通過した場合に限り作成される




3条トークン発行の特徴


1,連邦法では、トークン発行は、発行者から購入者へのトークンに関する権限移行に向けた活動を指す。一つのトークンにつき、発行者は一人とする。
「証券市場について」(1996422 39連邦法)に基づいて承認された投資家でない者は、一つのトークン発行にあたり5万ルーブル以上の購入を禁止する。
「証券市場について」(1996422 39連邦法)に基づいて承認されていない投資家によるトークンの購入は、トークン及び分散型電子取引公開台帳へのアクセス情報を交換するためのウォレット保有者である電子金融資産取引所の専用口座へトークンを移行させることによって行われるものとする。

「証券市場について」(1996422 39連邦法)に基づいて承認された投資家がトークンを購入する場合、トークン及び分散型電子取引公開台帳へのアクセス情報を交換するためのウォレットがその投資家の名前で登録できるものとする。


2.トークン発行の手順を構成するステップについて
-トークンの発行者はトークン発行証、投資覚書(ホワイトペーパー)、その他トークン発行に必要な書類をインターネットに公開するべきである。

-購入者へのトークン配布や決済に関するスマートコントラクト形式を含む契約締結


3.トークン公募に伴う発行証に記載するべき内容について
・トークン発行者および受益者(受益者がいる場合)に関する情報:
トークン発行者および受益者(受益者がいる場合)の正式名称、所在地、トークン発行者のウェブサイトURL

・妥当性承認者の情報:発行されるトークンの分散型電子取引公開台帳における電子記録の妥当性承認を行う者の正式名称(個人の場合、氏名、ミドルネーム含む)、所在地(個人の場合、登録住所)、ウェブサイトURL

・リリースと投資覚書(ホワイトペーパー)を保管する預託する者の情報(発行者がトークン購入者の権利を自ら管理する場合)

・トークン購入者に付与された権利および権利が行使される方法

・発行されたトークンの購入価格またはそれを決定するための手順;

・発行されたトークン取得に関する契約開始日

・購入トークンに関する決済の流れ(決済期日、決済手順)

・「証券市場について」(1996422 39連邦法)に基づいて承認されていない者による購入は、5万ルーブル以内に限る、という記載

・分散型電子取引公開台帳管理規定

・購入したトークンに関する情報を格納するために使用されるウォレットを開くための手順、および分散型電子取引公開台帳にアクセスする方法に関する情報

・発行者が指定するその他の情報


トークンの発行証には、法人の発行者または個人発行者の代表者が正式的な署名をしなければならない

トークン所有者の口座が発行者自身によって保管されている場合、発行者はトークン発行証と投資覚書(ホワイトペーパー)の一部を預託活動を行う者に保管させる義務がある。



4.投資覚書(ホワイトペーパー)に記載するべき内容について
・発行者に関する情報:正式名称および略称、作成目的(ある場合)、主な事業の種類

・発行者の株主(参加者)、管理体制、権限に関する情報

・発行の主目的と調達資金の使途:トークン発行があるプロジェクトの資金調達を目的としている場合、プロジェクトの概要(もしあれば事業計画を含む)と期間

・発行者が投資覚書(ホワイトペーパー)に示す必要があると判断するその他の情報

・投資覚書(ホワイトペーパー):記載されている内容に漏れがなく正確であることを保証する発行代表者による署名が入っているもの


5.トークン発行証、投資覚書(ホワイトペーパー)、分散型電子取引公開台帳を維持するための規定、その他の文書は、本連邦法に従ってトークン公募と同時に行われるべきであり、トークン発行証に記載された購入者へのトークン配布の3営業日より前に公表されなければならない。

発行予定のトークンはトークン発行証の公開前に、いかなる形態または広告を利用したいかなる手段によっても見込み顧客に対し情報提供、販売してはならない。



4 電子金融資産取引の特徴について


1,電子金融資産の所有者は電子金融資産取引所を通じてのみ、ある形式の電子金融資産を別の形式および/またはルーブル、外貨その他の財産に交換できる。

この場合、これらの取引はロシア中央銀行が定めた電子金融資産取引規定に従い、「組織化取引について」(20111121日連邦法第325-FZ)に基づいた取引所で行使されるものとする。

2.「証券市場について」(1996422日連邦法 39-FZ3条から第5) に基づいていない投資家による取引については、電子記録に関する情報を格納し、分散型電子取引公開台帳へのアクセスを可能にするウォレットの作成者である電子金融資産取引所が開設する専用口座のみで入出金ができる。なお上記専用口座の開設と管理についてはロシア中央銀行が設定する(予定の)規定に従うものとする。

 


5 本連邦法の有効化について

本連邦法は、公式発行日から90日後に効力を生じる。



ロシア連邦 大統領

2018年1月22日月曜日

ダイヤ生産で世界最大手のデビアス、鑑定にブロックチェーン導入へ

2018119
Forklog(ロシア)




南アフリカの企業デビアスは、ダイヤモンドの採掘と加工を専門とし、ブロックチェーン技術を業界に導入する計画をリリースしたとRough&Polishedが報じた。

デビアス広報担当によると、ブロックチェーンに基づくシステムは、登録されたすべてのダイヤモンドに関してサクティナブルで不正なアクセスから守られたデジタルレジストリになっていく、という。

「ダイヤモンドには生まれながらにして価値があり、人生の中で最も重要な瞬間のいくつかを映しているしているので、ダイヤモンドが天然物であること、盗難などのトラブルに関わったことがないことを保証することが重要です」

とデビアスCEOブルース・クリーヴァー氏は話す。



デビアスでは、ブロックチェーンが消費者および業界関係者からのジュエリーに対する信頼を強化し、生産効率を高めると考えている。

「我々はダイヤモンドのバリューチェーン-生産者から小売業者や消費者まで におけるこうしたイニシアチブとそれによるメリットを高く評価しています。」




新しいコンセプトの初期研究がプロトタイプの作成に繋がり、現在では社内の複数の社員を巻き込んで実験が行われている。

プラットフォームの完成版は2018年末にローンチされる予定。




ちなみに201710月にシンガポールの投資ファンドDiamundi Pteおよび非営利組織RTSAlrosaダイヤモンドを担保としたD1コインという暗号通貨をロシア極東エリアの取引所に上場させるという協定を締結した。

2018年1月21日日曜日

ディオール、ルブタンも参加。ロシア発寄付型暗号通貨「Love Coins」

2018120
Forklog(ロシア)


ロシアのスーパーモデルであり女優、慈善事業家で知られるナタリア・ヴォディアノヴァ氏がモバイルアプリ「Elbi」を立ち上げた。既にカナダ、ロシア、インドではダウンロードすることができる。

このアプリで慈善団体へ寄付をすると、それと引き換えにアプリ内の暗号通貨である「Love Coins」を貰うことができる。「Love Coins」は将来、ブランド品の購入に使用することができるようになる。



※ナタリア・ヴォディアノヴァ氏 Instagram
https://www.instagram.com/natasupernova/


既にパートナーとしてGivenchyDiorFendiChristian Louboutinなどの有名ブランドがある。




さらに「Elbi」では、ゲームの要素を取り入れることでもう一つのインセンティブが加わることになり、寄付がより促進されると考えている。

Elbi Drop」は、寄付者がルイ・ヴィトンやMessikaのようなブランド製品を入手できるよう、ユーザー同士を競争させる機能だ。24時間続く試合で最も多く「Love Coins」を集めたユーザーが勝利するという仕組みだ。




過去の寄付関連プロジェクトの事例として、2017年に金融機関フィデリティ・インベストメンツの管理下にある事前基金フィデリティ・チャリティーが、2200万ドルのビットコインを調達したと以前Forklogは報じている。

2018年1月14日日曜日

2017年ロシアメディア暗号通貨アンケート集計結果

2018年1月14日
Forklog(ロシア)
https://forklog.com/itogi-oprosa-forklog-bitkoin-i-drugie-kriptovalyuty-v-nashej-zhizni/


11月下旬にロシア大手暗号通貨メディアForkLogがアンケート「暗号通貨と私たちの生活」を再び実施した。アンケートはこれまでロシア、ウクライナ、ベラルーシなど3,000人以上の暗号通貨ユーザーを対象に行われた。


Q1 Forlog読者の年齢分布

18歳以下 1.6%
18-25歳 18.3%
25-35歳 54.5%
35-50歳 22.6%
50歳以上 2.9%


Q2 性別

男性 94.5%
女性 5.5%


Q3 居住国

ロシア 61.4%
ウクライナ 25.5%
ベラルーシ 3.9%
カザフスタン 3.4%
ウズベキスタン 0.5%


Q4 所得レベル(自己評価)

低所得 25.7%
中所得 50.3%
中上位 19.4%
高所得 4.6%
※ちなみに2017年ロシア人平均月収は5万円程度


Q5 いつ暗号通貨を知りましたか 

2008-2009年 5.8%
2010-2013年 28.3%
2014-2015年 23.5%
2016-2017年 42.4%


Q6 暗号通貨を持っていますか

はい 90.2%
いいえ 3.2%
買う予定 6.6%


Q7 暗号通貨資産は?

1,000ドル以下 40.3%
1,000-5,000ドル 29.7%
10,000ドル以下 10.8%
10,000-50,000ドル 12.4%
100,000ドル以下 2.3%
100,000ドル以上 4.6%

Q8 最後に暗号通貨を買った、もしくはもらった時期は?

2008-2009年 1.8%
2010-2013年 9.6%
2014-2015年 12.7%
2016-2017年 75.9%


Q9 ビットコインを保有していますか?

はい 73.2%
いいえ 18.3%
買う予定 8.5%


Q10 保有しているアルトコインは?(複数選択可)

ETH 57.7%
LTC 29.5%
XRP 26.3%
BCH 19.9%
DASH 19.8%


Q11 マイニングをしていますか?また利益は出ていますか?

はい・利益が出ている 29.2%
はい・利益が出ていない 7.3%
いいえ 54.1%
マイニングをする予定あり 9.4%


Q12 暗号通貨取引をしていますか?また利益は出ていますか?

はい・利益が出ている 40.3%
はい・利益が出ていない 8.2%
いいえ 33.8%
取引をする予定 17.8%


Q13 暗号通貨取引所を信用していますか?

どちらかというと信用している 65.5%
どちらかというと信用していない 34.5%


Q14 あなたが利用している取引所は?(複数選択可)

Poloniex 30.1%
Bittrex 29.9%
Bitfinex 19.5%
Exmo 10.5%
YoBit 10%


Q15 ICOに参加したことはありますか?

いいえ・参加予定なし 43.6%
いいえ・参加予定あり 32.1%
はい・2,3回参加 21.2%
はい・複数回参加 3.1%


Q16 ICO参加経験についてどう思いますか?

よくなかった 12.2%
よかった 11.1%
まだ分からない 76.7%


Q17 暗号通貨ウォレットは何を利用していますか?

Blockchain.info 48%
Electrum 16.2%
Bitcoin Core 13.6%
Jaxx 11.4%
Bitcoin Wallet 7.4%


Q18 ビットコイン決済の経験はありますか?

はい・便利だった 19.6%
はい・便利ではなかった 7.2%
いいえ 73.2%


Q19 アルトコイン決済の経験はありますか?

はい 13.1%
いいえ 86.8%


Q20 最もポテンシャルが高いと思うアルトコインは?

LTC 18.1%
XRP 16.7%
DASH 12.5%
BCH 10%
XMR 8.8%
(選択肢にETHを入れ忘れました。その他として記入されたETHの回答は5%以下でした)

Q21 2017年暗号通貨分野で資産を増やしましたか?

いいえ・損した 19.5%
はい・利益が70-100% 53.5%
はい・利益が100-500% 18.1%
はい・利益が500%以上 8.9%


Q22 2017年末のビットコインの価格は?(2017年11月時点の予想)

1-2,000ドル 1.1%
5,000ドル 1.7%
7,000ドル 2%
8,000-9,000ドル 19%
10,000ドル 38.2%
10,000ドル以上 37.9%


Q23 ビットコインとは何か?

多機能な電子商品 27.6%
未来的グローバル通貨 50.5%
コレクション対象 2.8%
無価値な投機対象 19%

2018年1月10日水曜日

Waves CEOイワノフ氏最新インタビュー“Waves-NGテクノロジーはビットコインやイーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解決できる”

2018年1月9日
Decenter.org(ロシア)


私たちは、wavesプラットフォーム創設者アレクサンドル・イワノフ氏となぜ授賞が(一般的に)喜ばしいことなのか、新しいNGテクノロジー、ロシアと韓国の暗号通貨市場の違いなどについて話を聞くことができた。



Q,あなたは最近、「スタートアップ」カテゴリでRBK2017(RUS BUSINESS CONSULTING:マスメディア及びIT系企業)を受賞しましたよね。イワノフさんとしては、Wavesはまだスタートアップですか?
A,いえ、違うと思います。しかし最近まではスタートアップでしたので、スタートアップカテゴリということで問題ないでしょう。特にドゥーチ氏(Sports.ru編集長。ジャーナリスト、ビデオブロガー)と一緒に授賞できたことが嬉しいです。



Q,なぜドゥーチ氏と一緒がいいのですか?
A,彼は有名人だからね。嬉しく思います。



Q,ロシアの暗号通貨コミュニティについてどう思いますか?ロシアにもズーク、シンガポール、パロアルトのようなコミュニティはできるでしょうか?
A,ありえると思います。多分イノポリス(ロシア タタールスタン地方カザン市郊外の街)あたりで検討されているのではないでしょうか。



Q,つまりロシアはスタートアップにとって良い環境だということですか?
A,ロシアには才能のある開発者や専門家がたくさんいるので、ブロックチェーン技術分野で(ロシアは)リーダーなれる可能性があります。我々は政府がこの分野の法規制に努めていることが分かります。新しい法規制がロシアの面白いチームやプロジェクトが海外に逃げずロシアに残るようなものであることを期待したいですね。



Q,Wavesは積極的にパートナーシップ契約を締結していますね。これはプロモーション戦略の一環ですか?
A,はい、私たちはブロックチェーンの認知向上に努めなければなりません。そして私たちの方向性としては実業、実生活を見据えているので、ブロックチェーン技術はビジネスやマネジメント、社会構造の分野で活用できるということを示していきたいです。

例えばブロックチェーン技術では投票システムを作ることができます。実は今年そのようなプロジェクトを予定しています。



Q,最も注目すべきアライアンスは?
A,それについては近々アナウンスできると思います。



Q,なぜこれほど法規制に時間を要しているのだと思いますか?
A,ロシアでは以前からこういったプロセスは複雑であり、暗号通貨の問題というよりは国内部の問題だと思います。今年中にはすべて決定され、適切な法規制が整備されるでしょう。



Q,ロシアでのプロセスが複雑だとは、どういう意味ですか?
A,ロシアはあえてかなり複雑なプロセスを選んでいるように思います。ヨーロッパ、アジア、その他の国々では、法規制の整備に関してこれほど問題になっていません。



Q,先ほど韓国から帰国して、ユーザーの雰囲気の違いを感じますか?
A,韓国では、すべてが体系化されていますが、規制当局、取引所、マーケットそれぞれが互いに問題を抱えています。ただビジネスは動いていて、業界のプレーヤーば綺麗なオフィスできちんと仕事ができているわけです。一方ロシアではまだまだ不確定要素が残されている。技術が進歩しているにもかかわらずシステム的には遅れている。



Q,あなたは数ヶ月前にイメージチェンジしましたよね。さらにWavesが新しいサイトになりました。これらがビジネスに与えるインパクトは?
A,現在ブロックチェーンはフリークやギーク向けのトピックではなく、実業、実生活向けのトピックとなりつつある。したがって、こうすることで(ブロックチェーンが)一般的なビジネスプロセスと変わらないものであることを伝えたいのです。



Q,なぜNGテクノロジーの導入がユーザーにとって重要なのでしょうか?
A,NGプロトコルが解決する主な問題の1つはスケーラビリティです。最近EthereumとCryptoKittiesの例を見て分かるように、小さなゲームでもブロックチェーンに大きな負荷をかけネットワークを遅延させる恐れがあります。

NGはまさにこういった問題を解決することができます。これはブロックチェーン技術分野で最も先進的なオンチェーンソリューションの1つであり、これによりブロックチェーン技術の普及が進みます。現在Wavesは1秒間に約6,000件のトランザクションを処理することができます。これは他のあらゆる分散型ブロックチェーンシステムよりも明らかに優れています。



Q,Bitcoin-NGにはない機能がありますか?
A,主な違いの一つは、Bitcoin-NGはProof-of-Workで開発されていて、WavesプラットフォームはProof-of-Stakeで開発されているという点です。



Q,なぜWavesを開発しているのですか?あなたのモチベーションは?
A,ブロックチェーン技術は世界で最も発展している産業のひとつです。ブロックチェーン発明の重要性と比較できるのはインターネットの発明だけであり、今私たちはブロックチェーンが近い将来に社会で起こす革命の出発点に立っているのです。



Q,最後にWavesの魅力について教えてください
A,Wavesは、ブロックチェーン技術を最大限普及させるため私たちのサービスやプロダクトを、可能な限りシンプルに、迅速に、安価にしようと心掛けています。トークン発行のメカニズム、分散型取引所、ウォレットがシンプルで使いやすい一つのエコシステムに統合されています。

またブロックチェーン上で開発されたプロダクトは投資家にとって安全で信頼できるものでなければならないと考えています。このような理由から、我々は他の関係者と共に各国当局に働きかけながら投資家保全の適切な法規制を作ろうとしています。

最近デロイトやイーサリアムとともに、スイスでの自主統制機関の立ち上げを発表しました。その機関では会計及び税務、ICOのためのビジネスチェックの基準を開発していきます。

2018年1月9日火曜日

史上最大規模になる可能性~ロシア最大メッセンジャーテレグラムICO実施か~

2018年1月9日(火)
Forklog(ロシア)
https://forklog.com/smi-messendzher-telegram-provedet-odno-iz-krupnejshih-v-istorii-ico/


テレグラムという(ロシア最大の)メッセンジャーによるICOが史上最大規模になる可能性がある。プレセールだけで5億ドル規模の予定で、その次のラウンドでは時価総額30-50億ドルを目指す。TechCrunchでは、いくつかの情報源を参照しながらレポートされている。


メディアTechCrunchによると、テレグラムオープンネットワーク(TON)は新しい次元の可能性を秘めたビットコイン、イーサリアムに次ぐ「第三世代ブロックチェーン」になるという。またテレグラムユーザーはGRAMトークンによる決済が可能となる。


未確認情報によると、テレグラム設立者であるパベル・デュロフ氏の関係者以外のプレセールでは最低2000万ドル、さらにBTC、ETHでなく法定通貨でのみの受け付けとなる。


大手機関投資家がすでにICOに関心を示していると言われているが、デュロフ氏はそれらのオファーに対しては慎重である。
TechCrunchによると、これはロシア最大のSNS” VKontakte”の周りで起きた過去の事件が理由だ。ロシア政府の関係者である富裕層投資家がデュロフ氏のVKontakteの保有株を売却させられた、という事件である。

テレグラムICOに関心を持つ大手機関投資家の一つとして挙げられるのはMail.Ruグループだと言われるが、同社の代表者はまだこの件についてはコメントしていない。


TechCrunchによると、GRAMトークンの約4%(約2億トークン)はテレグラムチームのサポートに使用され、約52%はテレグラム社の機動性を維持し投機的な取引から保全するために保有される。
残りの約44%はパブリック及びプライベートセールで販売される。トークンはテレグラムアプリのほか外部の暗号通貨取引所でも提供される予定。


同誌によると、Telegram External Secure IDのローンチは2018年の第1四半期、Telegram Walletのローンチは2018年第4四半期を予定している。TONに基づいたエコノミーの完成予定は2019年第1四半期頃。


ちなみにパベル・デュロフ氏がtelegramでICOを実施するという情報をVKontakte元社員アントン・ローゼンバーグ氏が昨年12月下旬にリークしている。

2018年1月6日土曜日

カナダ企業、暗号通貨マイニングのためルーマニアの風力発電所を買収

2018年1月5日
forklog(ロシア)
https://forklog.com/v-rumynii-nachnut-dobyvat-kriptovalyutu-pri-pomoshhi-energii-vetra/



カナダのトランスイースタンパワートラスト社は、ルーマニアのドブラツ地域の風力発電所を買収した。総容量45MWを誇る15の風力発電所で発電された電力は、ビットコインマイニングに利用される。Profit.roが報じた。

メディアによれば、オンタリオ州の同社は既にマイニング設備を2300万ドル分で購入しており、新しいマイニングファームの容量は90.7PHP/sで、1日当たり約30BTCをマイニングすることができる。

「我々のビジネスは、インフラ事業を一部門としながら、暗号通貨マイニングに特化した
画期的で有望な垂直統合型モデルである。これにより業界のパイオニアになれると確信している。」
-トランスイースタン社代表J.コールターイーディ氏は話す。

同社はオランダの子会社を通じて既に同様のプロジェクトを進めている。事業内容の変更に関連して、トランスイースタン社はその名前をブロックチェーンパワートラスト社に変更した。

ちなみに風力エネルギーを使った暗号通貨のマイニングシステムの構築は、アメリカのプロジェクト"ハーベスト"の事例がある。